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2017/09/19

働きたい組織の特徴(2018卒)

労務チーム 棚橋トモカです。

今回のテーマは、「働きたい組織の特徴(2018卒)」です。

例年、その年の大学生および大学院生の卒業予定者を対象に、「就職活動において、働きたい組織」の特徴を把握するためインターネットにて調査実施が行われています。

その結果が、今年も株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林大三)より、公表されました。

簡略化すると、「経営スタイル、貢献と報酬の関係、成長スタイル、ワークスタイル、コミュニケーションスタイル」の観点から、学生が就職活動で企業を選ぶ際に重視しているポイント、意識を知ろうというものです。

 

【結果】

大学生、大学院生共に多少の順位の入れ替えはあるものの、いずれも上位5項目をしめているのが以下の5点です。

・仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる

・安定し、確実な事業成長を目指している

・入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで後々高い給与をもらえるようになる

・コミュニケーションが密で、一体感を求められる

・歴史や伝統がある企業である

特に1位に位置づけられた「仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」に関しては8割以上が望んでいるとの結果が出ました。

 

【国としての指針や考え方】

・仕事と生活の調和実現の為の取り組みとして、厚生労働省より「仕事と生活の調和憲章」、「生活の調和推進のための行動指針」が策定されています。

・労働契約法3条3項には、「労働契約は、労働者及び使用者が仕事と生活の調和にも配慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。」と定められています。

 

【考察】

以上のことより、「仕事と生活の調和(=ワークライフバランス)」は、今後の労働環境において重要なキーワードになっていくと考えています。

仕事が全てだ!という方も中にはいると思いますが、私は、仕事とプライベートは共に大事なものと考えています。

ただ、仕事が片付かなくて残ってしまうと、あれこれと考えてしまい、休日のプライベートな時間を楽しめなかったりします。

逆にプライベートで問題が起こると、仕事のモチベーションがなかなか保てなかったりするので、ワークライフバランスの道のりはまだまだ遠いです・・・。

また、人手不足で仕事が終わらないから人を採用するのであって、

いきなりワークライフバランスを実現できる会社になれるかといえば、

現状の日本では難しいとは思いますが、

「ライフイベント(出産・介護等)に応じた働き方を選択出来る環境が整っている組織・

受け入れられる風潮がある組織」は、

今後人が集まる会社となっていく理想の組織に成長するのではないかなぁと思います。

仕事を選択するにあたり、重視するポイントはそれぞれ異なると思いますが、

今後の採用活動において「ワークライフバランス」を頭の片隅に置いて

話をしてみるのはいかがでしょうか。

普段は見られないその人の考え方を知るきっかけとなったり、意外な気付きがあったりなど、

今までとは少し違った視点で入社希望者の方とのお話が出来ることにも繋がると思います。

 

9月になると、新卒採用を終え、一段落する会社も多く出て来る頃だと思います。

長期的な視野で優秀な人材を採用・確保するには、新卒者を含め、

現代の働く世代の思考や動向に注目すること、時代の変化に沿った制度を検討していくことは、

大切な人材確保の対策の1つになると思います!

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