ZAIPA BLOG

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【ザイパブログ】ザイムパートナーズスタッフのブログ

私は、滅多にゲームをしないのですが、最近コチラのゲームを、少しやっています。このゲームのヒットで、ミクシィの株価が、随分上がったようですね。

 キャラクターが1,500以上もあり、各々属性が設定されています(火:赤 水:青 木:緑・・・)。そして、その属性により有利不利があります(例:火は水に弱い)。

 まぁ、気軽にやれば良いのでしょうが、こんな性分で、それも叶わず・・・実社会に置き換えてみると、なかなか考えさせられる点を噛みしめつつ、プレイしています。

●キャラクター毎に、レベルアップできる上限が、決まっている

 私が子供の頃のゲームでは、メインでないキャラクターも、頑張ってレベルアップさせることによって、それなりに使えるようには、なっていたように思います。ところが、最近のゲームの特徴でしょうか。キャラクターに、強くなれる上限が決められているのです。

 要は、キャラクターの強さが、確定しているのですね。極論すれば、「何を、どうやっても、コイツには勝てない」という絶望が、存在しているのです。ゲームなのに・・・。

 逆に言えば、このゲームの肝は、如何に強いキャラクターを早めに入手して、それ「だけ」育てるか、です。全ての時間を、ゲームに投下するのが許されないなら、「育てるのは、強いキャラクター」です。そして、強いキャラクターは、お金(ゲーム内通貨では無く、リアル日本円)を掛けないと、入手しづらいです。

●序盤は汎用性重視で良いが、中盤以降は特化型がいないと、少々苦戦する

 序盤は、敵の強さも大したことなく、戦場の罠も少ないので、選択するキャラクターは汎用性重視で問題ありません。使い勝手が良いか、という視点ですね。ところが、この方針は、ゲームの難易度が上がる中盤以降は、徐々にキツくなっていきます。汎用性重視は、大きな欠点が無い代わりに、大きな長所も無いので、攻撃力になりづらいのです。戦闘が長引くと不利(体力回復手段が、限られている)になるので、攻撃力の不足は困りものです。

 そんな中、便利なのが、対サムライや、対ロボット用のスキル「だけ」ある、という特化型です。この手の特化型は、他では殆ど役に立ちませんが、特化している対象には、抜群の戦果を上げます。

 全員が特化では困ります(特化型は、敵を倒すことに特化しているので、戦場に仕掛けられている罠に、殆ど対応できません)が、パーティー内に1体いると、攻略が早く進みます。逆に言うと、特化型に最高の仕事をさせるには、周りのフォローが不可欠だ、もっと言えば、周りにフォローするだけの器量が無いと、特化型は真価を発揮できない、と言うことです。

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 哀しいことではありますが、現実も、このゲームのようになっていることが、多々あります。努力では、如何ともし難い差が存在する、というと抵抗がある方も居るでしょうが、現実には、個々に圧倒的な力の差が存在することは、紛れもない事実です。

 「ウサギとカメ」の寓話がありますが、現実ではウサギは昼寝をしませんし、ウサギが少々昼寝をしたところで、走りではカメはウサギに絶対に勝てません。カメはウサギに、走りの勝負を挑んではならず、泳ぎの勝負を挑まねばならない。己の特性を正確に認識し、それが生かせる場で勝負する。それが正しい戦略です。

 また当初は、皆が同じ事が出来た方が、仕事を振る側としては楽なのですが、徐々にそのオペレーションは機能しなくなります。担う業務に範囲を設けないため、教育コストが分散され、教育の効果が出るのに時間が掛かる為です。

 案件のボリュームも難易度も(当然、給与も)、低いままでロックする、若しくは終身雇用か長期勤続が大前提なら、それでも良いのでしょうが、そうで無い場合は、教育の成果が出る前に退職で、コストが全てロストします。私は経済学の、「比較優位」という考え方を信じているので、昨今の多様化したオーダーに対応するのは、役割分担でないと、非効率過ぎるように思います。

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 ゲームで、現実の組織論が学べるわけもありませんが、一つの参考には、なっているように思います。牛を、どれだけ鍛えても、馬にする事はできず、馬を、どれだけ鍛えても、牛にはできないのです。牛には牛の、馬には馬の得意な事をさせるのが、最も効率的で、最も幸せなことだと、個人的には思います。

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