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【ザイパブログ】ザイムパートナーズスタッフのブログ

2017/05/13

働くヒトが、仕事に求めるモノ

やりがい・給与水準・労働時間・休日・人間関係・・・。ヒトが仕事をするうえで会社に求めるものは、いろいろあります。どれか一つだけではないでしょうし、ヒトによって何を求めるかは異なります。仕事なのに楽(ラク)とか緩さを求めるヒトもいるでしょう。経営者からみれば、ふざけるな!と思うかもしれませんが、それも価値観の一つではあります。

採用面談をする機会は多いのですが、仕事に何を求めるか?ということは、当人だけではなく家族の状況によっても変わりますし、年齢を経て変わりもします。あるヒトの求めることが、ずっと同じというわけでもありません。ハードな仕事であっても、その仕事がとても好きなヒトにとっては充実感を得られたりもします。

100人いれば、100とおりの価値観があるわけで、全員の価値観に合わせて会社経営をすることもできません。価値観を否定することはいけませんが、価値観を受け入れるかどうかは別問題です。会社には会社の価値観があって、そこに共感できるヒトが集まり、仕事をする。これでないと組織は機能しません。

会社として、何を整えるか・・・。やりがいと言われても、曖昧で何をすればやりがいがある会社になるのか?正解もありません。

唯一の答えは、数値化できる要素に着目し、先ずその改善をする。その後で、数値化できないモノにも取り組むということだと思います。弊社であれば、年収÷投下時間のアップを数値化できる要素として捉えています。この数値が改善すれば、働くヒトにとって良い会社だと考えています。給与・賞与を増やすか・勤務時間を減らすかのいずれかで改善します。やりがいとか人間関係は大事ですが、数値化できないので管理指標としては使えません(改善しなくて良いというわけではないですよ)。

他にも有給休暇の取得率なども数値化しやすいですね。

多くの社長さんがヒトのことで悩みます。悩むのは改善の仕方が見えないからです。なので改善しているかどうかが、はっきり数値で分かる指標の改善に取り組んで、それで成果がでないなら他のことを考えるで良いのだと思います。労働環境の改善をしても成果が出ない(定着率が上がらない)場合は、単に採用の仕方が間違っているのかもしれません。いわゆるミスマッチです。

会社には社風があり、その社風をワルくないと思えるヒトのみを採用すべきなのですが、現実として限られた面談時間ではそこが見抜けない。忙しいから誰でも良い・とりあえず経験はあるから仕事はできるだろう的な発想で、入社させてはいけないヒトを採用してしまい、そのヒトに会社が振り回されているということが多いと思われます。

いろんなお客様の相談をいただくなかで社長や会社(既存社員)はワルくないのでは、と思うことが結構あります。会社はヒトありきですが、個々のヒトに合わせて会社の未来を決めるというのは本末転倒です。

自分は社員が退職すると、とても落ち込みます。そして多くの社長さんも同じだと思います。簡単に割り切れるものでもなく、その経験を何度しても慣れるものではありません。だからといって、全員の価値観をすべて受け入れることは難しい(というか無理です)。また、社員も社長の価値観をすべて受け入れられるわけでもありません。

数値化できる指標は社長も社員も共に納得できますし、共感できます。千差万別の価値観とは異なり、短い時間で年収が増えることを拒む人はいません。ドライかもしれませんが、究極的には仕事というのは、お金と時間のバーターなのだと思います。会社の価値観に寄り添ってくれる社員の時間に対してお金を適性に支払うことが、その社員を大事にすることであることは間違いありません。

社員の『今』の頑張りに対して、適正な処遇。今の今だけを見る、過去の貢献・失敗や未来への期待値は見ない。ここが大切だと思っています。それを実現するには、適正な評価とその評価に連動する給与体系をつくるしかないと考えています。

そのうえで、社員個々の感情にきちんと向かい合うことも必要だと考えています。自分は、このあたりヘタクソですけどね(苦笑)。

現時点のヒトに対する考え方を記しておく。それが他の社長さんにとって有益かもしれない。無駄に悩む時間が減るかもしれない。おこがましいかもしれませんが、そんなことを思いながらブログを書く、今日この頃です。

 

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