ザイパブログ

ザイムパートナーズの伊藤マユミです。

年が明けたと思ったらすぐ新年度。色々な節目がすぐやってきます。

新聞では学習塾の広告を多く見かけるようになり、身近なところで進学進級シーズンを感じますね。

労務関係は毎年４月から新年度となり助成金も新しくスタートします。今回は４月からの助成金の変更点や新しく設置される助成金について話してみました。

◆　生産性向上要件が設定されます　

大きく変わる点としては生産性向上要件の設置です。今までも一部助成金でこの要件はありましたが、今回は半数以上の助成金に加算要件として設置される予定となっています。

○生産性とはどんな計算をするの？　決算書の数値から算出します

　　　　　　営業利益＋原価償却費＋人件費＋動産・不動産賃貸料＋租税公課

　生産性＝　　——————————————————————————————————————

　　　　　　　　　　　　　　　雇用保険被保険者数

他に、ローカルベンチマークの財務分析結果が【Ｂ以上】あることなども生産性要件の選択肢の一つです。

◆　新しい助成金　

　生産性要件が設定される新設助成金３つご紹介します。現時点は案の段階で、名称等詳細は後日となります。

１・成果型賃金導入・・（最大130万）

　社員の能力や仕事の成果を賃金に反映させる人事制度を導入した企業へ助成（50万）し、生産性・離職率・賃金アップをすると、さらに助成額アップ（80万）

２．中途採用促進・・50万〜60万

　・初めて中途採用をする企業（45歳以上であること）

　・採用に占める中途の割合を高めた企業

３．非正規労働者の処遇改善・・「正社員と共通」制度化

　　非正規（正社員でない労働者）と正社員の両方が支給対象となる手当制度を作った企業に助成（中小企業　40万円）

◆　継続される助成金等　

　・職場意識改善助成金（勤務間インターバル導入コース）（最大50万）

　　2/15〜受付開始しています

　・両立支援助成金

　・65歳超雇用推進助成金　等　

◆　労務管理の再確認を　

　支給要件のひとつに【会社都合の離職がないこと】があげられます。会社都合の離職がある場合（解雇等）は一定期間（助成金によって異なる）助成金の申請等ができない助成金がありますのでご注意ください。

！！多くの助成金支給申請の際に必要になります。

　○出勤簿（タイムカード）　

　○賃金台帳　

　○就業規則（制度導入）

　○労働条件通知書（雇用契約書）

入社の際に労働条件を書面で通知しているか、適正な残業代の計算がなされているかなど今一度確認してみましょう。