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頑張る会社をもっと強くする!節税ブログ

2016/01/03

わざと赤字決算にすることで払い過ぎた法人税を取り戻そう

今の法人税法では、欠損金の繰戻し還付を実行すれば、前期の法人税が 戻ってきます。利益が出た年度の翌期を赤字にすれば、前期の法人税が戻って きます。  

イメージとしては、下記になるように当期の経費を設定します。これで前期に払った 法人税を取り戻せます。      

  ●前期の黒字 < 当期の赤字

前期の法人税を取り戻すには、当期の赤字化を積極的に進めるわけです。役員報酬を法人税率よりも低くなる範囲で増加 させたり、前倒しで設備投資をかけたり、いろんな方法を実行して赤字に持って行きます。 目標赤字は、前期の黒字額と同額です。 つまり、前期と当期の平均利益がゼロになる感じです。2年間で帳尻を合わせていく 節税プランです。  

一時的に赤字になっても前期は黒字。2期連続赤字というわけではないので銀行融資に影響がでることは考えにくいでしょう。ちゃんと翌期に黒字化できれば 問題はほとんど生じないと思います。

気になるのであれば、この積極赤字プランを実行 する前に、銀行融資を受けておきましょう。黒字決算を出した直後に、資金調達しておいた方が良いでしょう。節税プランを金融機関にどれだけお話しても、決算書の数字でしか判断されません。 

計画的に粛々と赤字にしていく決算。こういう決算も節税を考えるとアリですね。 もちろん、無意味な投資で赤字にするのはやめましょう。それは無駄なお金の使い方 です。ちゃんと黒字を増やしてくれる投資を増やして『前向きな赤字』にしていきましょう。架空経費で赤字を作るなど、ご法度ですよ!

ちなみに、この欠損金の繰戻し還付は、税務調査での追徴税額を取り戻す施策としても有効です。これは、別の機会にお話ししますね・・。

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